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■■□　　　　　アドペックレポート／住宅＆関連市場情報
□□★　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜2024年４月号＞　　　　　No.0228

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 （株）アドペックは、日本を代表する木工機械メーカー数社などが出資、木質系・窯業系建

材の加工・塗装設備のライン設計から施工管理・試運転立ち上げまでのエンジニアリング 

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アドペックグループの活動状況報告並びに、住宅関連情報を発信させて頂きます。
内容

（1）桜花見

(2）住宅関連情報　今月の住宅関連情報へのリンク　
　　住宅・建材・家具・不動産等についての公開記事を中心に１ヶ月分をリストア ップ し

    て発信します。

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中国レポート

桜花見

 

名古屋地区もやっと寒い日がなくなり、春らしい陽気が始まった気候となりましたが、３月

後半の寒気で気温が予報のように上がらず、全国的に桜の開花時期が大幅にずれ込んで

しまっています。今年は例年より早めの開花予想だったので、花見を当てにして来日した海

外からの観光客が、残念がる様子がニュースになっていました。名古屋の名城公園の桜も

やっと７分咲き位になってきて、小学校の入学式になんとか間に合ったような感じです。

 

海外においても、桜は人々から愛される存在となっており、海外においても多くの桜の名

所があります。

 

スペインのカセレス県の北部に位置する渓谷には１１か所の村があり、車で移動しながら

約１５０万本の天然の桜を見ることができます。自然が爆発したかのようなこの光景は、３月

中旬から４月初旬にかけて１０日間位続きますが、桜の花まつりが開催され桜の木にまつわ

る文化や音楽、グルメ、展示会などが一堂に会します。

 

アメリカ・ニューヨークのセントラルパークには、多くの桜の見どころがあります。セントラルパー

クの東側に位置する貯水池周辺やストリートの桜並木は、３月末位が見どころですが、ニュ

ーヨーカーたちのジョギングコースとしても有名です。清教徒像が目印になっている、ビルグリム

ヒルには、濃淡のピンクの桜がともにピークになると、とても美しいグラデーションの景色が広が

ります。ソメイヨシノ系の桜ですが、日本よりピンク色が濃くボリュームと迫力があり、アメリカら

しい桜という感じのようです。その他にチューリッヒヒル・不思議の国アリスの周辺・タールトポン

ドの東側にある騎士像の後ろの桜・ベセスダテラスの周辺等がセントラルパークの桜のスポッ

トのようです。

 

アメリカ・ワシントンDCのソメイヨシノの桜は、アメリカの中でも最も有名なお花見スポットと

なっています。タイダルベイスン（貯水湖）の周辺はのんびり歩けば２時間くらいかかりますが、

今年は４月６日～７日の週末がほぼ満開に近い状態だということです。日米友好の証とさ

れているポトマック川岸にある約２０００本の桜は、春になると一斉に開花し、桜のアーケード

が出現します。ポトマックの桜は１９１７年３月２７日に日本の東京市長であった尾崎行雄

から、ワシントンに桜が送られたもので、記念として毎年春に全米桜祭りが開催されていま

す。

 

韓国にも多くの桜の名所があります。ソウルでは、祖国と民族の為に殉国した英霊たちが

安置された、国立墓地の国立顕忠院のしだれ桜が風に揺られる姿は美しく、顕忠院だけが

持っている雰囲気と交わり、崇高な気分を味わうことができるようです。他の桜の名所と比べ

て混雑していないため、静かに歩きながら桜を鑑賞することができます。子供公園には樹齢

の古い桜並木があります。　他には済州島・汝矣島・石村湖・慶州・鎮海等で桜祭りが開

催されています。

 

　スウェーデン・ストックホルムにある王立公園では、約４０００本の桜が４月下旬から５月

上旬にかけて桜のトンネルが楽しめます。　台湾の阿里山の標高２０００メートル以上の高

山に咲く桜は、２月から４月にかけて見どころを迎えますが、日本から移植されたソメイヨシノ

や台湾固有の台湾山桜等があります。　カナダ・トロントンには約２０００本の桜が植えられ

ており、４月下旬から５月上旬にかけて桜の丘や桜の谷などの見どころがあります。　ドイツ・

ベルリンには、壁崩壊後に日本のテレビの企画で贈られたことがきっかけで、増えたと言われ

ているベルリンの桜が、ベルリンの壁の跡地に植えられています。

 

中国にも多くの桜の名所がありますが、中国において春の花見という行事が定着したのは

２０１０年頃からで、その背景には社会の富裕化があり、スマホの到来がありますが、直接の

きっかけとしては日本の影響があるようです。サクラという本来は野生の植物を日本は自国

風にアレンジして、多くの海外に送り出してきました。

 

中国の随一の桜の名称と知られる湖北省武漢市の武漢大学は、清朝末期１８０３年

創立の歴史ある大学で、構内の桜は日中戦争当時、武漢を占領した日本軍が植えたも

のが起源です。大学関係者の記録によると、１９４７年３月の段階で日本軍が遺した桜が

２８本あり、即座に伐採すべしとの意見もあったのですが、国民党軍と大学当局の判断で

残すことが決まり、その後大学が継続的に保護と繁殖に努めた結果、現在でも約８割が日

本軍が植えた桜の直接の子孫だと言われています。

 

中国の多くの桜は、ヤエザクラと呼ばれる花びらの数が６枚以上ある、八重咲きの品種が

中心で、ソメイヨシノに比べて開花の持続時間が長いものが一般的です。それに比べてソメ

イヨシノは江戸の植木職人らの交配によって、生み出された日本産の栽培品種であり、接

ぎ木等により栽培されたクローンであることがわかっています。その為同じ土地に咲くソメイヨシ

ノは、ほぼ同時に咲き同時期に散り、一斉に咲き誇り、花吹雪となって見事に散るというソ

メイヨシノ固有の美意識が生まれたとされています。

 

多くの中国人は日本に来るようになって初めてソメイヨシノの魅力を知り、スマホの写真や

動画で中国中にそれを配信することにより、いっきにその魅力が広がってきたのですが、桜を

都市の景観つくりや農村の振興につなげる動きがある一方、桜は元々中国が原産だという

桜ナショナリズムが出てきており、中国メディアの記事にも桜は中国が原産であることは日本

でも広く認められている、とか・・・・・。　まあ毎度の事ですが、どこが原産でもいいのですが、

日本におけるソメイヨシノ文化が世界に広がり、お花見の文化も一緒に広がり、それぞれの

国の文化に融合していけば、少しでも平和が近づくと考えています。

 

　　　　２０２４年０４月１０日

                       車田　修

 

 

(2）住宅関連情報

 

２０２４年３月

目次
１．住宅関連

２．リフォーム関連
３．住宅ローン関連
４．建材・住設・家具・合板・木材関連
５．建築・不動産関連
６．塗料・素材関連
７．環境関連
８．アジア関連

今月の住宅関連情報へのリンク

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